JCIの歴史と原点

JCIの歴史と原点 ―セントルイスの灯―

 「カリフォルニア州ウィッティアJCの一人の名誉会員として、アメリカ合衆国JCが50周年を迎えたことに、とくに感慨を深くするものであります」という書き出しで、アメリカJC50周年記念誌に、リチャード・ニクソン元大統領のメッセージがのせられている。思いがけない人が元JC会員だったり、現役会員だったりして、ときどきびっくりすることがある。ニクソン元大統領のほかに、初の大西洋ノン・ストップ横断飛行を成し遂げた故チャールス・リンドバーグ氏もまた会員の一人であった。わが国においても多くの国会議員(衆議院議員83人、参議院議員11人)や文化人が会員となっているが、青年会議所ははかりしれない魅力を秘めた青年そのものだといえるような気がする。
 JCは、アメリカはミズリー州セントルイスの修道院を根拠として始まり、世界各地に広がった。日本JCは国際青年会議所(JCI)の存在にかかわりなく発祥したのは周知のことであるが、1951年にJCIに加盟し、以後国際的にも活動を拡大し、JCI第2位の国家青年会議所として活躍している日本JCも40年目を迎え、種々の問題点を乗り越えて70年代を歩んできたが、日本JCよりも2倍の長い歴史をもつアメリカJCについて、私たちが一応の認識をもっておくのは、何がなんでもアメリカ一辺倒という、世にある意識とは全く無関係に、大変参考になることだと思う。

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